【社会人基礎力】第2回 前に踏み出す力 ②働きかけ力
『社会人基礎力』とはなんでしょう。
経済産業省によれば、組織や地域社会の中で多様な人々とともに仕事を行って行く上必要な基礎能力となります。結論からいいますと
社会人基礎力は3つの能力と12の要素で構成されています。
【社会人基礎力】
■前に踏み出す力(アクション)
①主体性物事に進んで取り組む力
②働きかけ力
他人に働きかけ巻き込む力
③実行力
目標を設定し確実に実行する力
■考え抜く力(シンキング)
④課題発見力現状を分析し目的や課題を明らかにする力
⑤計画力
課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
⑥創造性
新しい価値を生み出す力
■チームで働く力(チームワーク)
⑦発進力
自分の意見をわかりやすく伝える力
⑧傾聴力
相手の意見を丁寧に聴く力
⑨柔軟性
意見の違いや立場の違いを理解する力
⑩情況把握力
自分と周囲の人々と物事との関係性を理解する力
⑪規律性
社会のルールや人との約束を守る力
⑫ストレスコントロール力
ストレスの発生源に対応する力
社会人基礎力を高めるために…。
社会人基礎力は特殊な能力ではなく、むしろ社会の一員たる社会人として生きていくために、当然のように求められます。しかし、これを学べば身に付くといった正解がないため、高めていくのが意外と難しいともいえます。
構えずに、まずはいまの自分の社会人基礎力を知ることから始めましょう!
前に踏み出す力(アクション)…一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力です。
今回は働きかけ力です
仕事はひとりではできるものではありません。
前に踏み出すためにも、他人と力を合わせ、協力する必要があります。
そのためには、他人を上手に巻き込む能力が求められます。
それが働きかけ力であり、社会人として身につけるべき大切な能力の一つです。
★働きかけ力の例
なぜ協力することが必要かを、相手が納得するように説明することができる
状況を見極めたうえで、その状況に応じて効果的に他人を巻き込むことができる
協力が必要と感じたとき、自ら積極的にチームのメンバーにころよいタイミングで声をかけることができる
自分に欠けていると感じた知識や技術について、専門家や先輩に対して、積極的に教えをこうことができる
必要であれば、他部署や取引先に対して、協力をお願いするように働きかけることができる
上司の指示はなかったが、必要性を感じ、自ら『〜させてください』と上司に訴えることができる
【問題】
あなたは後輩のSと組んで、管理顧客リストを月曜日の朝一番までに作成しなければなりません。
ところが、金曜日の勤務時間内に仕上げるのは不可能な見通しとなってしまいました。
あなたなら、どうしますか?
2021年07月01日 16:11