シリーズ 7つの習慣 第10回 第4の習慣 Win-Winを考える
人間関係の6つのパラダイム
Win-Win 【お互いにとって有益な解決策を考えよう】 協力
自分の利益と相手の利益を同時に確保しようとする人は、Win-Winを考えている。
このパラダイムを持つ人は、自分自身を満足させると同時に、相手も満足させる解決策を求める時間をとるようにする。
特徴:相互得を求める・協力的である・コミュニケーションを重視
条件:相互協力をすることにより得られる益がある場合にはWin-Winを求める
Win-Lose 【何があっても相手に勝つ】 競争
このパラダイムを持つ人は、終始一貫して自分のことを先に考える。相手を負かして自分が勝ちたいのである。自分の成功は、相手の成功を犠牲にするか、または排除することによって達成される。
特徴:多くの人が受けている脚本づけである・独裁的なアプローチ・地位、権力に依存
条件:自立した関係にあって、競争的な現実である場合、Win-Loseを求めてもよい
Lose-Win 【私はいつも踏み台にされる】 服従
自分自身のWinを犠牲にして相手を勝たせる人は、相手に対する思いやりは深いが
自分の感情や信念を表現し、それに基づいて行動する勇気が欠如している。こうした人は、脅かされやすく、相手に受け入れられ、好かれたいという依存的な気持ちをもっていることが多い。
特徴:感情を押し殺している・すぐに服従し相手を喜ばせようとする
条件:Win-Winを求める時間がない場合、一時的にLose-Winを求めてもよい
Lose-Lose 【自分が勝てないなら、相手にも勝たせない】 復讐
このパラダイムを持つ人は、勇気も思いやりも欠如している。相手に対して、嫉妬心を燃やし、終始批判する。相手を負かすため、あるいは罰するために自分のWinを犠牲にしても良いと考えている。
特徴:非常に深く依存している人のパラダイム。誰も得する人はいない。
条件:社会のルールを守らない人がいた場合、行動をただすためごく限られた範囲で
実質的なLose-Loseを求める場合がある
Win【自分さえ勝てれば、相手が勝とうが勝てまいがかまわない】 自己中
このパラダイムを持つ人は、自分の欲しい結果を確保することだけを考える。必ずしも
相手に負けて欲しいと考えているわけでもないが、自分のWinを必ず確保したいと考えるのである。こうした人は相互依存的な状況においても、自立的に考え、相手に対する感受性や思い入れが欠如している。
特徴:自己中心である。自分のことを先に考える。相手はどちらでもよい。
条件:目の前の結果が他のあらゆる事よりも大切な場合、Winを求めることがある。
Win-WIN or No-Deal【双方が納得する案が見つからなければ取引しない】 取引
Win-Winの最も高い次元の考え方である。この考え方を持つ人はまずWin-Winを求める。そしてそれをもたらす適切な解決が見つからない場合、不愉快な気持ちを持たずに合意しないことに合意する。
特徴:それぞれの当事者がノーと言える状態。初期の段階では一番現実的な方法。
条件: No-Dealというオプションがあるので、相互得が得られるか分からない時にこれを求めることができる
勇気と思いやりのバランス
他者からもWin-Winを選択されるために
Win-Winの関係を創る人は、日々周囲に対して信頼口座の預け入れをし、高い信頼を確保している人です。そして、信頼を高めるためには、まず自分自身の信頼性を高める
必要があります。
勇 気
自分の考えと思いを伝える意志と能力
(自分のWinを求める気持ち)
思いやり
相手を尊重しながら、相手の考えと思いを求め、聴く意志と能力
(相手のWinを喜ぶ気持ち)