リスキリングとは?
リスキリングとは?
経済産業省の定義では…
「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必 要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、
必要なスキルを獲得する/させること」となっており、
最近では、特にDX化のための新たなスキルの習得や、仕事の進め方が大幅に変わるであろう職業につくための
スキル習得を指すことが増えています。
国会で岸田総理が産休や育休中にリスキリングして職場復帰してもらいたいみたいな発言があり
各方面から育児そのものが大変な仕事であるので、その期間にそれを求めるのはいかがかといった
趣旨の反対意見が聞かれたのもつい先日のことである。
私どもライフグループでのリスキリングの事例を紹介しますと…
〈人材会社YKさんの事例〉
3人目のお子様を出産するにあたり産休・育児休暇を取得。その間に育児のすき間時間を見つけて
国家資格であるキャリアコンサルタントの資格にチャレンジしました。育児との両立は大変だったと聞いているが
見事合格し現在はその資格を活かし、求職者の方の希望をかなえるために、きめ細かくヒアリングやアドバイスを
しながら転職活動の支援をさらに充実させています。
〈建築会社HKさんの事例〉
建築士の資格を持っているHKさんは、子育ても一段落したので、さらに業務の幅を広げようと
業界でもかなり難関といわれている一級建築施施工管理技士の資格に挑戦した。
テキスト等は知人に借りて、日々の業務が終了して家事をすませたあとに、毎日時間を忘れ勉強して
こちらも一発で合格した。
これからは木造の建物だけではなく、鉄筋等の大型物件等も施工・管理できるので、業務の幅が大きく
広がることになった。
男性の事例がないのは寂しい気がするが、我々のような小さなグループでも、上記のようなリスキリングの事例が
あるので、企業が率先して取り組めば、さらに大きな成果が期待できると思われます。
政府もこのリスキリング支援に注力
前述の岸田総理は2022年10月、リスキリングのための支援制度を総合政策のなかに盛り込む考えを表明し、「人への投資」と「企業間の労働移動の円滑化」のために、受け入れ企業への支援や
リスキリングから転職までを一気通貫で支援する制度といった施策を新設・拡充したいとのことです。
個人のリスキリング支援に今後5年間で1兆円を投じるとのことから、日本におけるリスキリングは
さらに活発化していくと考えられますし、企業も、社員のリスキリングを支援する体制等が
求められるものと思われます。