管理職における「人の管理」と「業務の管理」について|管理職研修ならライフライン|北陸|
管理職の皆さんが日々のマネジメントで難しいと思っていることは、トップがメンバーの育成で56%、既存業務に取り組みつつ、新しい挑戦をすることが50%、自部署の業績・目標を達成することが49%となっており、これらが上位を占めています。(マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査…リクルートマネジメント
ソリューションズ調べ
これを見るとメンバーの育成が一番難しいと感じているようですが、よく聞く話としては、仕事(業績)の管理はできているが、人の管理ができていないということです。
一見するとなるほどなあと思いますが、「人の管理」と「仕事の管理」は2つの業務が別々に存在すると思われがちですが、果たしてそうでしょうか?
上記の図のようにマネジメントの全体像から考えると、まずは管理職としての心構えがベースとなり、それに基づいて人の管理と業務の管理をすることになります。
ところが
・目標の達成に向けて進捗管理はしているが部下の育成ができていない
・部下と仕事の話はしているが、一人ひとりに対して、今後の成長に向けての会話
ができていない
その結果として、管理職自身がプレイヤー化しているか、仕事を特定の人だけ重要な業務を任せていて組織として成長する兆しが見えないなどといった現状もよくあります。
このようなケースの場合、たとえ短期的な目標は達成できたとしても、中長期的には業績や仕事の遂行に悪影響を及ぼし、結果的には『業績の管理はできている』ともいえない状況になりかねません。
「仕事の管理」ができている管理者は「人の管理」の大切さを理解し部下に対して効果的に働きかけているものと思われます。
今回の結論としては「仕事の管理」と「人の管理」は決して別の物ではなく表裏一体ともいえるものであると認識すべきといえます。
2023年11月25日 10:23