経営理念を胸に刻む|大小さまざまなイベントをトータルでプロデュース|ホクスイ
草創期の理念を引き継ぐ
友達と盛り上がったアーティストのコンサート、おいしいものが並ぶブースに目移りしたグルメイベント、仲間と汗を流したスポーツ大会、子どもの時から通った地域のお祭り…。ホクスイは、たくさんの笑顔があふれる数々のイベントを支えている。北陸を中心に、町内会の催しから全国大会まで大小さまざまなイベントの企画・立案・制作・会場設営に至るすべてをワンストップでサポートできるのが、大きな強みだ。
そんなホクスイの歩んできた道のりと仕事と向き合う姿勢は、「誠心誠意」「報恩感謝」「スピード&チャレンジ」を掲げる経営理念に象徴される。そのうち、前者の2つはホクスイの創業期から息づく根幹と言えるだろう。
ホクスイが産声を上げたのは1965年。大手ゼネコンの依頼を受け、当時名古屋にあった水野組が、金沢を拠点に地鎮祭や上棟式など式典関係の設営を手掛けたのが始まりだ。順調に滑り出したものの、間もなくして当時の社長だった人物が独立して多くの仕事を奪われてしまう。まさに一寸先は闇。会社は一気に危機に瀕した。
残ったわずかな従業員と再建に乗り出したのが、現在の水野浩史社長の父と母だった。厳しい状況ではあったが、決して下を向くことはなかったそうで、どんなに些細な依頼でも、声をかけてもらったことに感謝し、心を込めて一つひとつの仕事に取り組んでいたという。
まだ幼かった水野社長も懸命に働く両親の背中をよく覚えている。「イベントは休日が中心で、家族で旅行に行った記憶はありません。ただ、いつも現場には連れて行ってくれました。テーブルクロスをかけるなど、私も3歳の時から手伝っていましたよ」と振り返る。「小学校の時、先生が運動会のテントを立てるのに四苦八苦するのを見かねて、一人で組み立てたこともあった」(水野社長)そうだ。現在、当時と比較すると、グループ全体で売上高・従業員数はともに約10倍に膨らんだ。事業規模は大きく変わっても、水野社長は先代から引き継いだ初心を胸に深く刻み、目の前のイベントの成功に全力を尽くしている。
県史に残るイベントも数々
もう一つの経営理念「スピード&チャレンジ」は、水野社長が1997年にトップに就いてから強くメッセージしてきた。ホクスイは80年代、国体やインターハイ、国民文化祭、菓子博などのビッグイベントを次々と手掛け、社業を大きく発展させてきた。とはいえ、現状に満足してあぐらをかけば、すぐに転げ落ちてしまうのがビジネスの常である。「慢心することなく、素早いレスポンスや短納期を心がけ、提案力にも磨きをかけてきました」と水野社長。看板一つを作るにしても、シンプル案や色を入れたパターン、イラストを用いたデザインの3案を制作するなど、顧客を第一に考えた提案に努めている。
このように、経営理念を拠りどころとした堅実な歩みは、地域からの信頼へとつながっている。2015年3月には金沢駅をはじめとした沿線5駅の北陸新幹線開業式・出発式をプロデュースし、全国植樹祭いしかわや金沢マラソンなどの運営にも関わっている。ホクスイは、長年にわたって県史を彩る1日を縁の下から支えて続けている。
迷いなく果敢に一手
音響や映像制作などを手掛ける(株)オトムラを2018年にM&Aでグループ会社化したのも、ホクスイらしい果敢な挑戦と言える。当時、ホクスイもオトムラも従業員数は人ほど。ともにイベントに関わる会社とはいえ、いきなり社員数が倍増することに経営的な不安はなかったのだろうか。水野社長は「全くありませんでした」と断言する。
「創業時から一緒に仕事をしてきた間柄です。オトムラの先代夫婦とは当時から家族ぐるみの付き合いですし、従業員もみんな知った顔でした」。こう語る水野社長にとって、オトムラが引き受け先を探していると聞いた時、一も二もなく手を挙げるのは自然なことだった。
まさにスピード&チャレンジの経営理念を地で行く決断であり、その姿勢はコロナ禍を乗り越える力にもなったようだ。感染拡大によって一時、イベントは軒並み中止となり、業界は一気に干上がってしまった。この状況を、ただ指をくわえて見ているだけでは、会社の今後に関わる。ホクスイは、苦肉の策として、アクリルパネルの販売やレンタルを手掛けた。「みんなに相談し、同意を得たうえで始めたのですが、やはりとまどう社員もいました」(水野社長)。
新たな一手を繰り出しながら、ようやくコロナ禍を乗り越えた今、本業となるイベント需要もいよいよ高まってきた。深く沈みこんだ3年分をバネに、より高く飛躍する未来を描いている。
大きさではなく、強さ
水野社長の描く企業像は、やみくもに規模を大きくすることではない。どんな逆風にも揺るがない強い会社を目指している。創業から半世紀以上にわたって積み重ねてきたノウハウを武器に、地域のイベント業界を牽引していく道である。
足腰の強い企業づくりに向けて、人への投資も積極的だ。これからを担う人材を確保するため、採用活動にも力を注ぐ。「〝毎日が学園祭〟。就活セミナーなどで、学生たちには当社の仕事をこうアピールしています」と水野社長。多くの人が経験したワクワク感と達成感を、仕事を通して体験できるのがホクスイで働く魅力の一つだ。
さらに、その先にはイベントに足を運んだ来場者の笑顔があふれている。「息子たちは今、違う会社で企画に関する学びを深めています。このように次代を担う人材が新しい風をどんどん吹き込んでほしいと思います」。水野社長は力を込めてこう語り、若手社員が輝ける舞台づくりに汗を流している。
募集要項
募集職種 現場施工作業(実際に手を動かして運営・撤収作業をします)
施工管理(設営現場がスムーズに進むように指示をします)
スケジュール調整
各種発注業務(会場づくりに必要な材料や人員などを購入・手配します)
※但し、初めからすべての業務を行うのではなく、一つひとつ先輩と一緒に身につけていただきます
応募資格 新卒(高校、短大、専門学校、大学)および既卒者
給与 大学卒 210,000円/短大・専門学校卒 190,000円
年収例)
入社3年目 イベントディレクター 年収400万円
入社6年目 イベントディレクター 年収500万円
勤務時間 8時00分~17時00分(繁忙期は残業あり)
休日休暇 シフトにより年間90日から117日取得
興味・関心のある方は株式会社ライフライン 076-227-9880 担当/山本宛 ご連絡ください。